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道具とガジェットのデザイン

Giant Swiss Army Knife

道具とガジェット(小道具)は似たようなものだが、やっぱりまったく違うものなんだよね。デザインする上でも、まったくプロセスが違う。道具フェチの俺として、今回はこの違いについて話したいと思う。

ここで大事なのは、二つの言葉の意味よりも、その違いを見たほうがいいと思う。それぞれをどう定義づけるかは、個人それぞれだと思う。

道具:くそマジメで一途

道具ってのは、あることをするだけのだめに作られ無駄なものやオマケのものが一切ない。

釘抜き

僕が一番好きな道具のデザインは、くぎ抜きに使うバールだ。釘を抜くって、結構単一な作業に聞こえるけど、釘を抜くときにはいろんなシチュエーションが出てくるんだよね。釘が深く刺さりすぎてたり、釘が折れ曲がっていたり、釘の頭がなくなってたり。このバールを金槌でたたけば、ほとんどの場合気持ちよくスポっと取れるんだ。ワインのコルクを上手く抜いたときみたいにね。それもけっこう小さなパズルみたいで楽しいんだ。これはほんと、いろんな釘を抜いてみないとわからない楽しさだろうね。

ガジェット:どっちかというと、遊び人

ガジェットって何かのために使えるんだけど、物全体を見るとその用途との関連性はさほどない。ガジェットには道具らしきものがエキストラとして付いていたり、おもちゃの一部に道具らしきものが付いていたりする。「XXにもつかえる」ってのは大体ギミックであってたぶんガジェットと解釈していいだろう。

 A Phone in a Mouse

これなんかひどいもんだ。電話とマウスってのはたしかにデスクの必需品だけど、一緒にしちゃったらどうしようもない。電話相手がつまんないときにエロサイト見たくなったらどうするんだ。電話とマウスって、ほんと機能的に関連性がないから「電話としても使えるマウス」ってことになる。「帯に短し、襷に長し」だ。

スイス・アーミー・ナイフやマルチプライヤーはどうなんだ?

こっからいろいろとややこしくなってくる。どっちも、多くの道具の機能性を持ち合わせているが、何か一つの作業のために作られた物じゃあない。個人的にはマルチプライヤーはレッキとした道具でスイス・アーミー・ナイフはガジェットと思っている。

Swiss Army KnifeGerber Multiplier

ガーバーやレザーマンのような物は真剣に実用性を考えて作られていて飾りなどは一切ない。「色んな道具を、ある程度使える感覚以内で集めた」って所だろう。個人的にはガーバーの方が道具としては上手く出来ているって思うんだが、そこらへんは次回に残しとこう。

一方、スイス・アーミー・ナイフって最初は似たような道具として始まったと思う。しかし、現代では実用性よりもアクセサリー感が強いのでガジェットに値すると考える。赤く、つるっとしたハンドルは握りにくいはず。まあ、突き詰めていくと「いい道具かどうか」の話になってしまうだけど(これだから、意味を探すのって難しい)。僕はこれを、「キーチェーンだけど、色んな道具が入ってる」と見る。

だからと言って道具が真剣だからって、ガジェットよりいい訳ではない

道具が必要じゃないのなら、サプライズがあるガジェットをもってる方が楽しいし、一概に昨日を果たす道具がいいとも言えない。なんかガジェットとかギミックって安っぽいニュアンスがあるけど、こうゆう「無駄」や「飾り」ってけっこう人に喜びを与えたりする。トンカチはいらないかもしれないけど、ノックマンが自分をたたくのを見ていると楽しかったりする。

knockman

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